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2000黒部レポート NO-6


休息を取ったポイントから上流は、更に川幅が広くなった。魚留さんの提案で「じゃんけん」で釣り上がるポジションを決めようということになり、最初に勝った私が右岸(上流に向かって左側)、2番目に勝った先生が真中、沢登のパーティが上がっていったと思われる左岸は徳留さんとなった。天気は快晴。透き通る水と青い空のコントラストが眩しい。日差しはどんどん強くなり、ロッドを振る腕がジリジリとしてきた。今日も数10分おきに腕を水につけて冷やしながら釣り上がった。

ファーストヒットは右岸を釣り登っていた私だった。ヒットフライは昨日と同じイワイイワナ#12である。なお、ティペットは昨日から6Xに替えていた。イワナはヤマメと違って多少ドラッグがかかっても食ってくるし、細糸で切られたらそれこそイワナが可愛そう。どうせリリースするのだから、やり取りを楽しむよりダメージを少なくするため早くランディングした方が良いと思った。その後もいかにもと言ったポイントや小さなタルミ、岩の際などで20cmから25cmくらいのイワナが調子よく出てくれた。途中いいポイントでも出ないことがあったので、沢登りのパーティは右左に渡渉を繰り返しながら登って行ったのだろう。サイズは、上流に行くにつれ小さくなっているような気がした。魚留さん曰く、本流では上流に行くにつれサイズが小さくなり、尺オーバーがでるのは支流の方が確率が高いそうだ。

今回の釣行では当初五郎沢や祖父沢にも入る予定にしていたが、雪渓と重装備では危険との判断で見送りとなってしまった。この分では2日目に釣った28.5cmが最大となるかもしれないなーと思った。結局、五郎沢出会いまでに11匹のイワナが釣れた。五郎沢出会いでは、横浜からの沢登りのパーティが昼食をとっているところだった。我々も食事の準備をすることにした。今日のメニューはレトルトの炊き込み御飯? 「昼食の準備をしている間、五郎沢を釣ってきませんか?」と魚留さんが先生に提案した。それでは30分ほど釣って来ますと、先生は五郎沢を上り始めた。「最初の100m位は釣らずに飛ばした方がいいですよ」、と魚留さんはアドバイスを忘れない。

五郎沢出会いまではあまり釣果に恵まれなかった先生は、30分ほど経ってニコニコ顔で戻ってきた。「1つのポイントで何匹も釣れるんですよ!」「フライを投げると何匹も寄ってくる!」と嬉しそうに話した。五郎沢出会いまでのイワナとは一味違った無垢な黒部イワナに出会えて感無量だったに違いない。




つづく

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