2002/9/28  渓の終わり


数日前から、滋賀県からはるばる遠阪(えんさか)さんがエノハを釣りに来られている。今日は、彼とその友人松浦さんを渓に案内することにしている。

遠阪さんは私の前の職場に偶然に訪れ「宮崎にエノハ釣りに行きたいのだが・・・」と釣りの話を始めたことがきっかけで知り合った餌釣りの先輩である。現在は会社を定年退職し毎日釣り三昧という羨ましい状況らしい。

朝、宿まで出迎えに行き、2年振りの再開を喜んだ。松浦さんとははじめてだが非常に温厚そうな方である。車をしばらく走らせ、とある渓の出会いから本流を釣り登ることにする。数年前は、この周辺も良かったのだが、入渓しやすいので釣り人も多い。チビは出るのだが良型は見られず、私も数年ぶりの渓に案内することにする。

この渓は仕事でお世話になった方に教えていただいたとっておきの渓で天然のエノハがいるということで、大切にしている場所だ。1時間半釣りをすることにして、松浦さんが下流を、遠阪さんと私は上流に向かう。遠阪さんは餌釣りで、餌はシーズンオフに採取しておいたブドウ虫だ。滋賀県はブドウ虫が豊富にとれるらしいが、宮崎では本物はなかなか手に入らない。ポイントを交代で釣り上がるが、魚影は濃いがサイズはイマイチである。しかし、渓はナメ滝が続きとても美しく、遠阪さんもよろこんでいる。予定の時間が来たので車へ戻ると、暫くして松浦さんも戻ってき、魚影が濃く楽しめたと喜んでいた。案内した者としてほっとする一言である。

ロッドをしまっていると温厚そうな地元の方が来られて貴重な話を聞くことができた。
・道が良くなって、県外や遠くは東京からも釣り人が来るようになったこと。
・この渓のエノハはその集落の人が50数年前に山を越えた渓から移植したこと。
・そのため、昔のままの原種がいるので大切にして欲しい。
など、貴重な話を聞かせてもらった。本当に大切にしたい渓である。遠阪さんたちはと名残惜しいがここで別れることにする。

今日で今年の渓流シーズンも終わりとなった。1年間楽しませてもらった渓に感謝して帰路についた



ポイントを攻める松浦さん
 
遠阪さん。魚籠は「郡上八幡」のレア物だ
綺麗な滝が続く
魚を釣ってから撮ってよ・・と
まずまずのエノハが竿を曲げた
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